テイクアウトかデリバリーか迷ったときの選び方

テイクアウトとデリバリーにはどんな違いがある?

テイクアウトサービスとデリバリーサービスには、いくつかの大きな違いがあります。
1つ目の違いは、初期費用や運用費用などのコスト面です。
テイクアウトの場合には、初期費用も運用費用もそれほどかからず、手軽に始めやすいというメリットがあります。
しかしデリバリーの場合には、配達するための人件費に加え、自転車やバイクなどの車両を準備しなければならず、運用コストがかかります。

2つ目の違いは、サービス対応エリアが異なります。
テイクアウトの場合には、サービス対応エリアを限定する必要はありません。
ユーザーが店舗に足を運んでくれるからです。
しかしデリバリーの場合にはあらかじめ対応エリアを限定する作業が必要で、限られた母体の中でリピーターを増やすための工夫が必要となります。

3つ目の違いは、接客方法です。
テイクアウトの場合には対面での接客を行うのに対して、デリバリーの場合には電話やネットで入る注文に対して、非対面での接客を行います。

テイクアウトが向いているのはどんな状況?

テイクアウトが向いているのは、ずばり立地条件が良い場合です。
駅近なロケーションやオフィス街や住宅街のそばなら、人が立ち寄りやすいというメリットを最大限に生かしたビジネスを展開できるでしょう。
オフィス街ならランチの個人利用、住宅街や駅近ならお惣菜や単品の販売を視野に入れた商品展開をするのが得策です。

テイクアウトでは、どのように集客マーケティングをするかによっても売り上げ利益に大きな違いが出ます。
SNSを使うのか、口コミをメインにマーケティングするかなどの点が明確に想定できる場合、デリバリーよりもテイクアウトの方が適しているかもしれません。

デリバリーが向いているのはどんな状況?

テイクアウトよりもデリバリーが向いている状況もあります。
商品の代金に加えて配送料や手数料などがかかるため、ユーザーが支払うコストはテイクアウトよりも高くなるケースが大半です。
それでもユーザーが買ってくれる商品かどうかという点は、デリバリーに新規参入する際の大きなチェックポイントです。
高額な商品になってもニーズのあるグルメな商品や高級食材を使った商品なら、テイクアウトよりもデリバリーが向いていると言えます。

またデリバリーは、限定されたエリア内でいかにリピーターを多く増やすかが鍵となります。
そのため、エリア内に同業他社が少ないこともまたデリバリーが向いている状況でしょう。

ロケーションがイマイチな場合には、テイクアウトよりもデリバリーの方が適しています。
交通量が少ないエリアや、周囲に駅やオフィス街、住宅街など集客できる要素が少ないエリアでは、テイクアウト店の運営はハードルが高くなります。
その場合には、商品をユーザーまで届けるデリバリーの方が成功するチャンスは高くなります。