飲食店がデリバリーサービスを利用するメリット

飲食店が売上げを伸ばそうと思うなら、お客様の数を増やすか、一人当たりの料理単価を上げなければなりません。ですが、実際のところランチタイムは忙しいけれども、それ以外の時間が暇だという飲食店は少なくないでしょう。ではもっと売上げを伸ばす方法はあるのでしょうか。

売上げは回転率を上げるだけでは伸ばせない

例えば丼もの専門店が売上げを増やそうとした場合、一般的な解決方法は、忙しいランチタイムでも食事をしていただける客数を多くすることです。つまり回転率を上げることです。しかし、回転率を上げるには、注文から、提供までのスピードを早めたり、食事を終えたらお客様に退席をお願いしたりしなければなりません。これらの方法ではどうがんばっても2~3回転程度が限界です。客席数が30席の丼もの専門店ならばマックス90名のお客様にランチを提供できれば上出来でしょう。では、ほかに売上げをアップする方法はないのでしょうか?

デリバリーを使えば物理的な問題を解決できる

多くの飲食店を経営する方は、「デリバリーをするなら、アルバイトを募集しなければならない」と思っている人が少なくありません。しかし、今は、自前でスタッフを雇わなくても外部委託をしてお店の料理をお客様に配達ができる「デリバリーサービス」があります。例えばUberEatsやFine Dineが有名です。

デリバリーサービスを利用するメリット

では、デリバリーサービスを導入するメリットを整理してみましょう。

店舗客数が満席でも売上げを伸ばせる

基本的に各種デリバリーサービスはスマホアプリを通じて注文が入ります。その後店舗が調理してデリバリースタッフが配送するという流れです。これならランチタイムの満席時であってもキッチンさえ回っていれば売上げを伸ばせます。また、支払もすでに完了済みなので、お金の受渡しもしなくて済みます。

新規顧客を開拓できる

飲食店の売上げは立地によっても左右されます。しかしデリバリーサービスを使うことにより、お客様のスマホ店舗検索画面に出てくるお店が、一等地にあるお店と同等に表示されます。時には、それより上に表示されることもあります。そのため、これまで店舗の存在を知らなかったお客様に対してアプローチが可能になります。

多額の初期投資をしなくてもいい

出前サービスを始めようと思ったらスタッフや配達用のスクーターなどすべて自分で用意することが必要でした。しかし、デリバリーサービスを使うことにより、それら機材をそろえる必要がなくなります。デリバリー会社に手数料を支払うことにはなりますが、成果報酬のためあまり気にはならないはずです。初期投資をほとんどかけなくても売上げアップを可能にするデリバリーサービをスタートできることは、非常に魅力的と言えるでしょう。